月を旅路の友として

大学生です。旅行記と、140字じゃ収まらないネタと、色々。

大学に行ったらディストピアの公園になってた

 一体いつになったら梅雨が明けるのでしょう。奄美では過去最も遅い梅雨明けを記録したそうで、この調子では関東もそうなるのだろう、と過去の記録の日付を見てみると、平年ですら七月二十一日だし、昨年は二十四日、統計上最も遅かったのは一九八二年の八月四日。もっと七月上旬にいつも明けているようなイメージがあったのだけど、もう去年までがどうだったかなんか何も思い出せない。

 

 そして早く梅雨明けしてほしいという思いは、気候上だけでなくタイムラインの湿度が明らかに高いのもある。もうジメッジメしてて、別にどのツイートがとかどの話題がとかじゃなくて全体がイライラしてじとっとした感じのツイートが多い。個ではなく群としての不快指数が高いんです。農家の人がビニールハウスにつけるあれタイムラインにつけたらもう針振り切れてると思う。

 

 そんなこんなで異常湿度のSセメスターが今非常に不本意な形で終わろうとしている。で、夏休みがそろそろ来るので学割を発券しに大学に行かなければならなくなった。あれはオンラインとかにならないし、学生証見せるだけじゃダメなのでどうしても大学に行かなくては手に入れる事ができない。そんなこんなで駒場に行った。クソ狭いホームに降りるのも久しぶりだ。

 

  最後に大学に行ったのはいつだろう?調べたら三月六日でした。流れる月日の真ん中のちょい手前。もう五ヶ月近くこの大学には足を踏み入れていなかったことになる。長い。長期休み二ヶ月大学行かなかっただけで「テーマパークに来たみたいだぜ テンションあがるなぁ〜〜」とか言ってたのに、五ヶ月。長えんだよ。マジで。LOVE PHANTOMのイントロか?

 

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 はっきり言って異常でした。まず現状入るのに事前に申し込みが必要で、門にいる守衛さんに申し込んだメールを見せて立ち入る事が出来る。もちろん朝検温しなくちゃいけない。ちなみに正門以外は封鎖されているらしい。学生もいないわけじゃないけど、ほぼゼロに近い。すれ違ったのは四、五人がいいところで、あとは教員っぽい人も同じぐらい。授業終わった夜でも相当人の行き来があった印象があるので、ここまで人がいない駒場は想像出来なかった。

 

 新歓用らしきタテカンが全部倒されててタンクだけがずらーっと延々並んでいて枯れ葉がその下に敷き詰められてる状態。SNSに上がってる本郷みたいに草が伸び散らかしているみたいなことはないけど、大概のメインストリートは悲惨な感じがします。自販機には3月発売とか締め切りは6月までとか書いてあってああここは時間が止まってたんだなあ、と。

 

 ちなみにキャンパスで見かけた中で一番多かったのは圧倒的に幼稚園児でした。フサカ池の前で虫取り網持ってました。関係者以外入構禁止って何ですか?いや別に地域の場として大学が解放される云々は理解出来るんですけど、何で俺らはわざわざそサイトに登録して行く当日に連絡してメール送ってもらうとかいう手間かけてんのに虫とってんだよ、とは言わざるを得ないでしょう。

 

 え、あれもしかして大学関係者だったんすかね?明らかに身長1mとかでスモック着てたんですけど。でも見間違いなんだろうな、今の大学にいたからな。じゃあ一体何を持って見分けてるんですか?俺には見分けのつかねえもんばっかだよ。教えてくれよ。カンニング竹山サンボマスターのボーカルのどこがどう違うのか分かりやすく説明してくれよ。亀井静香森永卓郎を両方紙コップに入れてぐるぐるシャッフルさせてから開けてもどっちがどっちか絶対分かんだろ?あ?

 

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 ここに来て思ったことは、ああやっぱり僕たちの大学生活は無くなったり消えてったんじゃなくて奪われていったんだなあということです。何もなす術なく目の前で何もかも持ってかれたんだな、と。

 

 最近というかここ十年近く、そういうのって流行りじゃないですか。主人公が運命に導かれるんじゃなくて、悲劇が先にあって犠牲を踏み越えていくタイプの漫画。目の前で母親が巨人に喰われたり妹一人以外家族全員鬼にぶち殺されたりゾンビ化したヤクザにペットと一緒に体バラバラにされたり。でもきっと大丈夫。調査●団か鬼●隊か公安対魔特異●課か何だか知らないけど、そういうなんかすんげえ組織が出てきてきっとみんなの力になってくれるんだよ。逆にコロナを取り入れて特異体質になった主人公が「大学」に所属してコロナと戦うとか。ダメ?ダメかあ。

 

 逆に言えば、人っ子一人いない大学を見て大学生活ってなんなんだろうと思わされたのはタメになりました。お世辞にも僕はここに友達が多いとは言えませんが、人との繋がりのない大学ってなんなんでしょう?僕たちがオンライン試験の受け方を上達させてる間にここでは空虚な時間が流れ続けていて、それは一体この先何になるんでしょう?分かりません。別に僕は対面授業再開を希望しているわけではないタイプの人間です。でも考えさせてくれるいい機会ですし、この異常な空間はそういう意味ではいい場でした。なのでとりあえずGoogleMap上の評価を星1にしときました。

 

 直感なんですけど、僕はもうこのキャンパスにお世話になる事があまりない気がします。あくまで直感です。多分大学生のうちに来る回数は両手で数えられるくらいかもしれない。根拠はありません。でもあと半年しかいないのに、あんな終わりかけのざま見せられたらああなんかもう無理だなって思います。空いてない食堂とか普通に悲しくなります。ただもう僕が思うことは今年入学してきた一つ下の後輩には来年まともな大学生活をあのキャンパスで送って欲しいです。入っていきなりこれなんて僕なら耐えられません。それこそ悲劇ですよ。少年漫画のパターンを現実に持ち込まないでください。でもまあ少年漫画ならいっか。絶対先輩だけ死んで主人公は生き残るんで、後輩はきっとキャンパスライフを送れます。

 

おわり