月を旅路の友として

大学生です。旅行記と、140字じゃ収まらないネタと、色々。

有限の正月とマチュピチュについて

死ぬまでに見たい絶景、という謳い文句が世の中に氾濫している。そのどれもが既知の景色か、初見であったとて綺麗だなという感想のうちに終わるものばかりであり、私の心の針を動かすようなものは殆ど無い。まあ少しは行きたいと思ってリストに留めるはいい…

何もしてないのに人生が壊れた

廃品回収車に乗りたい 廃品回収車って最近見かけなくないですか?いやあれは見かけるというよりかは耳で存在を感知するものだと思うんですけど、よく考えてみたらもうここ数年一回も近所に来た覚えがありません。もはや僕の家の周りからは全て廃品という廃品…

山形県でPOSシステムと戦った話

隣の薬屋には何でも売っている。まあ実際には薬屋じゃなくてどこにでもあるドラッグストアーだし、本当に何でもは売ってないんだけども、便利であることに違いはない。例えば今こうしてソファーベッドに布団を被り寝そべりながらむしゃむしゃと頬張っている…

「光の鍋」を作った話

今年も長い冬がやってきた。悴んだ指先を去年と同じようにポケットにほうり込んでため息をつくとオリオンの浮かぶ夜空に白い雲が流れた。心許ない間隔の街頭が照らす家路を急げば、辺りの家々から夕飯のいい香りが漂ってくる。こうも冷え込むと暖かい家の晩…

はじめてアニクラに行った話

この世に生を賜って二十年、振り返ってみればお陰様でずいぶん健康に暮らしてきた。骨折したこともないし、体は弱いが病院のお世話になったことは人並み以下のはずである。入院経験もない。羅った病気といえば、中二病とコミュニケーション障害ぐらいである…